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2010年10月27日 (水)

BNN - 絵描きと料理人 ~みどりのおまつり~Asukaシャードローカルイベント告知!

BNN - 絵描きと料理人 ~みどりのおまつり~ Asukaシャードローカル が更新されました。

「いやあ、最初はとても無理かと思ってたけど、まあなんとかなるもんだなあ!」

「ふうっ、一時はどうなるかと思ってたけど、実際に動いてみたらなんとかなるものねえ!」

ロベルト(Roberto)は緑の顔料を、セリナ(Celina)は香味野菜のソースを期待し眠りに落ちる。一方その頃……。

彼らが仕込んだもののできあがりを知りたいものは、地球時間10月30日(土) 21:30以降にAsukaシャード トランメル ベスパー北東を訪れるといいだろう。

というわけで、もっと内容を知りたい方はこちら↓をどうぞ。

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絵描きと料理人 ~みどりのおまつり~
                2010年10月26日 Asukaシャードローカル


「いやあ、最初はとても無理かと思ってたけど、まあなんとかなるもんだなあ!」

俺はロベルト(Roberto)、森をテーマにしている貧乏画家だ。先日引き受けたとあるお屋敷に納める森の絵に使う“緑”がなかなか表現できなくて悩んでいたが、古い文献に載っていた緑の顔料が俺のハートにクリーンヒット。しかしその素材がとても手に入りそうもなかった為、一旦は諦めたのだが……。

「しっかし、冒険者って連中は本当に凄えもんだ。あんな迷宮の奥深くやら砂漠の果てまで、行けねえところはねえって感じだったなあ」

そう、街で出会った冒険者達に事情を話して素材集めを手伝ってもらったのだ。例の緑の顔料を作るための四つの素材、コブトスダンジョンの奥深くにある泉の水、緑鉱石精霊のかけら、スカラブレイ南の畑の取れたて野菜、そしてロストランド北方のオアシスに稀に発生すると言われている、とても活力のある生きのいい草の皮。どう考えても自分一人だったらとても行けそうもない場所にも、何とかたどり着けて素材も集まっちまった。

後は文献の手順どおりに素材を加工して、ベスパー北東の平地に埋め込んできた。なんでも広くて静かな土中に約一週間、寝かせておくことで色の深みが完成されるらしい。いやはや来週が楽しみだ!

「……それにしても、途中で出会ったあの女、ありゃあなんだったんだ? 俺と同じ素材集めてたが、ソース作りだって!? いったい何の冗談なんだか!」

そういや素材集めの最中、料理人だって名乗っていた妙な女がいた。若ドラゴンのフィレ肉がどうたらこうたら言ってたな。何故だか同じ素材を集めていて、途中取り合いになったりもしたんだよな。まあなんとかお互い折り合いつけて二人とも素材を入手は出来たが……。

「ははっ、全部使うわけじゃないから、余った分は勝手に持っていけば、か。あいつも来週、来るのかねえ。まあ顔料なんか食って腹壊さなければいいけどな!」

どう考えても出来上がるのは緑の顔料のはず。悔しがって地団駄踏みまくるだろうなあいつ。アトリエ兼自室のベッドに寝転がり、あの理想の緑色をどうキャンバスに繰り広げようか、頭の中で夢想しながら俺は緩やかな眠りへと落ちていった。

「ふうっ、一時はどうなるかと思ってたけど、実際に動いてみたらなんとかなるものねえ!」

私はセリナ(Celina)、とあるお屋敷の料理人! 今度の晩餐会のディナーで使うソースが決まらなくて悩んでいたのだけれど、とある古いレシピ集に載っていた香味野菜のソース、これが私の料理人としての魂にピンときたのよね! ただその素材の入手が大変すぎて、完成は諦めていたのだけれど……。

でも街に出て、色々話を聞いているうちに親切な冒険者さんが素材集めを手伝ってくれることになったの。どれも危険な場所にあったり怖いモンスターに挑まなきゃならなかったりで大変だったけど、百戦錬磨の冒険者さん達のおかげでなんとか全部集めることが出来たわ。

「それにしても怖かったなあ、あの草・・・。あんなに強そうな冒険者さん達が頑張って頑張って、やっと倒せたくらいだし。私もあいつがかばってくれるのちょっとでも遅かったらどうなってたかしら。ぶるぶるっ」

活きが良すぎて、人間をも襲うようになった草の怪物。先に見つけた方が手に入れる約束の為、不用意に触ってしまった私にあの草のモンスターは襲い掛かってきた。もう駄目、ってあの時はさすがに私も覚悟を決めたっけ。そこにあいつが私をかばって、隙を見て安全な場所に連れ出してくれた……。

「あいつ、ねえ……。絵描きって言ってたっけか。まあ売れそうもない風体だわね。しかもよりによって、緑の絵の具だって! 食べ物を紙に塗りつけてどうするつもりなのかしらね!」

素材集めの途中、同じ素材を集めている自称画家の怪しい男に出会った。それがあいつ。どういうわけだか私とまったく同じ素材を集めていて、しかもそれで緑の顔料を作るって! 野菜の取り合いをした時はいけすかないヤツだと思ってたけど、草からかばってくれた時はちょっぴり、ほんのちょっぴりだけど、格好いいかもって思ってしまった。

「あー、そんなわけないない!」 *ぶんぶん* 「あれは怖くて動転してただけ! 気の迷い! 幻想! 錯覚! うんそうよきっとそう! ……でも……」

あいつも同じ場所に集めた素材を加工して埋めていった。きっと同じように一週間熟成させて、来週出来上がりを確認するのだろう。

「来週また会えるのかな……。はっ! 違う違う! そうよ、絶対私と同じ野菜ソースが出来上がっているはずだから……、ふふーん、そうだ、思いっきりそれを馬鹿にしてからかってやろうっと!」

あいつに会ってからかう事が妙に楽しみになってきてしまった。自室のベッドに倒れこみ、一週間後、見事に出来上がっているであろうソースの味をあれこれ想像しながら、ゆっくりと眠りの精にその身を任せた。

薄暗い石造りの小さな部屋の中で、二つの人影が揺らめいていた。頭から深くフードを被りその表情は伺い知れない。狭い部屋にこもるような物々しい声色で一人が話し始める。

「ククク、全ては予定通りというわけだな」

それに応じてもう一人が、唇の端だけをわすかに持ち上げ、深く頷きながら答える。

「フフフ、まったくその通り。あれだけ手をかけたのだ、そうでなくては困るがな」

表情は相変わらず判らないながらも、その声色に喜びの感情を込めつつ一人が腰を浮かせる。

「今のところ計画にわずかな狂いもない。このまま進めていってかまわんのだろう?」

今にも飛び出していきそうな一人を嗜めるように、もう一人は冷静に声をかけた。

「まあ待て、順調に行っている時こそ慎重であらねばならん。全ては天の時、地の利、人の和。それらを見極めて行動せねば」

「ふむ。今はまだ、その時ではないと?」
「なに、その時はもうすぐさ。タイミングさえ誤らなければ全てはうまくいく、心配するな」
「そうか。ではその時の為に、最後の調整といくか」
「そうだな、それがいい。ではいくぞ?」
「おお、まかせろ」

二人が立ち上がり向かい合う。緊迫した空気の中、一人の手が鋭く宙を切り裂いた。

「いい加減にしなさいッ!」 *びしっ*
「どうも失礼しましたーッ!」 *ぺこり*

「……完璧だ。ククク」
「ああ、完璧だ。フフフ」

薄暗い小さな部屋の中で、怪しげな二人の呟きが低く低く、響き渡っていた……。

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