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2010年11月14日 (日)

BNN - 徳の影 - 暗黒の王

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BNN - 徳の影 - 暗黒の王           投稿日:2010年11月14日

黒いゲートから真紅のローブを着た人影が現れ、部屋を探った。赤い石窓の外で溶岩の海が渦巻く怒号以外の音は聞こえない。雲をつくような巨大なデーモンが部屋の中で立ち、見張りをしている。簡潔な承認のうなり声が沈黙を破った。人影は頷いた。

人影は部屋を通り暗い広間へ移動した。そこは、窓はなく、暖まった黒曜石の壁があるだけで、ナイトサイトですら効果がないほど暗かった。溶岩の音は消えて行き、謎の人影は、己の任務に携わるデーモンの双蹄の石をこするドスンという音だけを耳にするようになった。

彼は、より多くのデーモンに挟まれて警護されている大きな両開きの真鍮の扉に着いた。扉には、デーモンの手による難解な模様が刻まれており、それぞれにルーンがあった。ルーンは彼らの言語で記されていたが、彼は、その向こうに何があるかをわかっていた。行く手を遮るため、護衛は巨大な斧をおろした。彼は自身を証明するためにフードをさげた。すると、彼らは脇に移動し、人間を通せる程度にドアを開けた。

両開きのドアの向こうは、言い表せないほど大きな部屋の角の付近へ繋がっていた。広間同様黒曜石の床だったが、どちらの壁も、遥か彼方まで赤と黒のパターンになっていた。床から30フィート上の黒い雲の天井で轟く雷の閃光。それが唯一の光源だった。

ここの空気は、彼の目をやけどさせるので、黒い亜麻のマスクを取り出してかぶった。この場ではほとんど意味がないことなのだが、自分は部屋ではなく中庭にいるのではないか、とマスクを調整しながら思考実験をしてみた。要塞の外の空は、ここと同様常に暗い。ただ高いだけだ。だが、今、風はない。やっぱりここは部屋だ、そう結論付けた。フードをかぶり、気持ちを切り替え、暗闇の中を部屋の中心に向けて進み続けた。

彼の背後にあった壁とドアが次第に見えなくなる。黒き者が彼の上空を通り過ぎ、雲の向こうに行き、そして戻り始めた。彼らは爬虫類の目で彼を見つめていた。主人が彼の接近を知らされたのだとわかった。溶岩の大きな堀に到着し、そして待つ。直後、ライトニングの閃光が床を打ち、赤いポータルが開いた。彼は眼を閉じ、閃光で麻痺した視力を取り戻すため、頭を振った。次に待つときには目を隠さないといけない、そう強く思った。そして、ゲートに足を踏み入れた。

彼は、ヘルハウンドに似た大きな獣に囲まれている巨大な玉座の前に現れた。玉座に座る角を持った大きなデーモンの前で、彼はひざまずいた。

「話せ」低い声でデーモンが言った。

「我が主。陛下の民は女王の夫を捕虜にすることに成功いたしましたが、我々が牢獄を襲撃した時、すでにリカルド(Ricardo)は房におりませんでした。城にいる我々の密偵は、彼の居場所を把握できていないと報告しております。我々は、クリスタルを入手した者が、リカルドを確保したのかもしれないと考えております」

デーモンは動かなかったが、空はより荒れ、巨大なヘルハウンド達は吠え、唸り始めた。

「我々はミナックスの軍勢(the followers of Minax)がクリスタルの力を求めていると存じております。彼らがクリスタル、そしてリカルドをも奪ったのではないでしょうか」

「我は、バーチューベインの選民(the Chosen of Virtue Bane)と名乗るの者どもの能力を疑い始めておる。ミナックスが一連の背後にあるのなら、クリスタルを手にした上でなぜリカルドを捕らえる?」

「そ、それはありません。陛下。きっとミナックスではありません。そうなると、クリスタルを探す他の勢力があるのでしょうか?」

「うぬは多くの質問と貧弱な理論を大量によこすが、結果はほとんど出ていない」バーチューベイン(Virtue Bane)は唸った。「我はうぬらの戦士を守るために我がヘルハウンドを送ったであろう? ドラゴンを送ったであろう? デーモンはどうだ? これらはうぬらの戦士に力を与え、護ったであろう。前、ブラックロックの隠された秘密の知識を与えたであろう? 本当の価値があるものだ。うぬらの要請にも出し惜しみなく応えたであろう? うぬがもし、ベインの選民が我が新しい王国で高い身分を望むのであれば、約束を果たしてもらおうではないか! すぐに結果を出せないのであれば、興味本位でうぬに与えたすべてのものを取り戻すだけよ!」

男は地面に屈服した。「お許しください。最も寛大で、最も忍耐強きバーチューベイン陛下」

「忍耐! 我はとても長い間我慢しておったわ!」苛立った巨大なデーモンは、玉座の腕に巨大な拳を打ち下ろした。「我がデーモンがマジンシアでクリスタルを発見し損ねた時も我慢してやったわ。失敗の報告が来る前に大地を破壊するのが賢いとわかっていたがな! そうだ、我は忍耐強い。だが、永遠にということはない」

「はっ。陛下。次はいかがいたしましょう?」

「我がソーサリアを手中に収めるには、“真実”を手中にせねばならん。いいか、よく聞け。マジンシアのムーンゲートがあった場所に祭壇を作るのだ。完成後、選民の一員となりたい者に、“真実”の象徴となるものを我へ捧げさせるのだ。唯一の“真実”はバーチューベインよりもたらされる。そのことを宣誓せねばならん」

Bnn101114

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